関連痛には気を付けろ!
胃が悪い時に胃のある位置に関連して背中や腰に鋭い痛みを感じることがあります。
このように内臓の痛みが体表部に現れる現象を関連痛と言います。
胃のほかにも、十二指腸、胆嚢や膵臓、腎臓や膀胱、女性の場合は卵巣や子宮などに問題がある場合にも背中や腰に痛みを感じることが多いです。
腰痛と思って整体で治療していたけどなかなか治らないので、精密検査をしたらガンだった!・・・ということもあります。
内臓から出る痛みの信号は脊髄に入り、脊髄から脳へ届けられますが、その脊髄への入り口には体表部からの痛み神経も入っているために信号の混線が起きやすくなっています。
その結果、内臓の痛みが別の場所に出てくることがあるのです。
この関連痛が起こる場所は内臓によってだいたい決まっています。
また、関連痛が生じていると、その場所は過敏で少し圧迫しても痛みを感じ、筋肉も硬く、自律神経の異常興奮によって汗ばんだり血管が収縮して冷えて冷たくなったりしています。
この関連痛に適当な刺激を与えると関連痛が発生するルートの反対を通ってその刺激が内臓に伝わり症状が改善します。
たとえば、腰痛が改善したら胃の調子もよくなったなどはよく聞く話です。
しかし、腰痛やぎっくり腰、肩こりなど一般的な慢性痛の裏に深刻な内臓の病気が隠れていることがあるので、痛みがどんどんひどくなるような場合は、病院で検査をしてもらった方がいいでしょう。
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