腰痛、膝痛、肩こりと「痛みの物質」の関係

ナイフで指を切った時にズキズキ痛むのは、私たちの体内にある痛みを起こす物質=発痛物質のせいです。

この発痛物質は普段から体内に少量ずつ存在し、その中のいくつかは神経伝達物質として神経へ情報を伝える重要な役割をになっています。

ところが、炎症が起こったり体の組織が破壊されたりすると、細胞からこの発痛物質が大量に産生され痛みの原因に変身します。

私たちの脳が肩こり・慢性腰痛・膝痛を感じるのは、体内で発生するこの痛みの物質が原因ということになります。

発痛物質の主なものは、アセチルコリン、ヒスタミン、セロトニン、ブラジキニンなど。

ヒスタミンは皮膚の発痛物質として知られています。

セロトニンは血液が固まる時に放出され、それが傷ついた組織に触れると痛みが出ます。

ブラジキニンは炎症の主役です。

この他カリウムは細胞内の大切な物質ですが、細胞の外に大量に出ると痛みを起こします。

例えば指を切ると壊れた細胞からカリウムが放出され痛みが出て、さらに血液が出ることでブラジキニンやセロトニンが放出され強い痛みを起こします。

そしてひどい怪我の場合は、発痛物質が悪循環的に出てくるために痛みが長く続くのです。

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