カプセルで酸素に浸る

高気圧カプセルを知っていますか。

プロ野球の斎藤佑樹投手が連投の疲れをとるのに利用したり、サッカーのベッカム選手がケガを早く治すために使って注目が集まったのが「高気圧カプセル」です。

使い方は大気圧よりも高い1.2~1.3気圧程度に加圧したカプセル内に40分間ほど横になるだけ。

高い気圧のために多くの酸素が血液に溶け込んで全身に行き渡り、体内にたまった疲労物質の分解が促進されるとともに、激しい運動で傷んだ組織の修復も早くなります。 

カプセルを使った事があるマラソンを趣味にする人によると、マラソンでは30キロを過ぎたあたりからの疲労度がぜんぜん違うといいます。

カプセルの効果を実証する科学的データはまだ少ないのですが、スポーツ選手の疲労回復など体調管理によく使われています。

最近では体内により多くの酸素を取り込ませるため、濃縮した酸素を送り込む「高気圧・高酸素カプセル」も開発され、運動後の疲労回復のほかに冷えや腰痛の改善、血圧や血糖値の安定など効果はどんどん上がっているようです。

病院でも高気圧カプセル治療を行うところがありますが、違いはカプセル内の気圧です。

エステやサロンで行う高気圧カプセルは1.3気圧程度なのに対して、病院では2気圧(水深10m程度)で1時間以上の酸素吸入を行います。

スポーツ障害や高気圧酸素療法が適応される怪我や病気と思われる場合には、やはり経験豊富な専門医に相談して、より効果の高い、病院での高気圧酸素治療を選択すべきでしょう。


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