ちゃんと「呼吸」していますか？

あなたは太り気味ですか。

そして首周りの脂肪が多い方ですか。

もし、そうなら睡眠時無呼吸症候群になる可能性があるかもしれません。

200万人から300万人もの患者がいると言われる睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に10秒以上の無呼吸が1時間あたり5回以上、あるいは7時間の睡眠中に30回以上の頻度で起こるもので、原因の過半数は肥満といわれています。

首のまわりについた脂肪が、睡眠時に気道をふさいでしまい、呼吸を止めてしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群で睡眠不足となり、多くの人々が活動する日中に猛烈な睡魔に襲われるため、居眠り運転や仕事上の失敗を繰り返してしまいます。

ところが、睡眠時無呼吸症候群にかかっている人には自覚症状があまりありません。

ある調査によると、60％の患者は自分が睡眠時無呼吸症候群だと自覚していないとの結果が出ています。

仕事中に眠気を催すだけでなく、高血圧や脳血管障害、糖尿病などにかかる率が高くなり、うつや認知症との関連もあるとされています。

睡眠時無呼吸症候群はメタボリックシンドロームの4種（糖尿病、脂質異常、肥満、高血圧）に加えて、「死の五重奏」ともいわれているそうです。

睡眠時無呼吸症候群の人が運転中に居眠りをして事故を起こすケースもニュースでチラホラと目にするようになりました。

重度の睡眠時無呼吸症候群患者が運転する大型トレーラーが交差点に突っ込んで通行人を死亡させた事件は最高裁まで争われ、懲役5年の実刑判決が確定しました。

また、関越自動車道で事故を起こしたバスの運転手は、自動車運転過失致死罪で懲役9年6か月、罰金200万円という極めて重い判決がでています。

日中のしばしば眠気を催すのなら、「俺は関係ない」などと言わず、一度病院で検査をしてもらったほうがいいでしょう。

そうでなくても、自分はちょっと太り気味だなと思う人は、まずはダイエットで脂肪を減らしましょう。

事故を起こしてからでは遅すぎますよ。

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