職場高血圧を知っていますか？

「職場高血圧」という言葉を聞いたことがありますか。

健康診断の正常血圧だった人のうち、仕事場で血圧を計測すると、なんと23～33％もの人が高血圧の領域に入っていたという調査結果があります。

健康診断で正常値が出ていたとしても、仕事中の様々なストレスによって職場高血圧は起こっていると考えられています。

上司から怒られたり、部下が思ったように動いてくれなかったりと職場はストレスの原因であふれています。

そんなストレスを感じる職場では血圧も上がるのはしかたがないことかもしれません。

しかし、日本人の死因のトップは「がん」、2位が「心臓疾患」、3位は「脳卒中」です。

トップ３のうちの心臓疾患と脳卒中は、血管が突然破れたり、詰まったりする、いわゆる“血管病”ですが、血管病には高血圧が大きく関係しています。

たとえ通常の血圧が正常値でも、職場で高血圧を発症していれば、心臓疾患や脳卒中にかかる可能性が高くなります。

職場高血圧は気がつかない人が多い、いわいる「隠れ高血圧」で、気が付かずに高血圧の状態が長く続くと、狭心症や心筋梗塞などの心血管病や脳卒中を起こし、突然死する危険度が高くなるのです。

職場高血圧になったら、まずは減量、減塩、運動など通常の高血圧患者がすべき対策をとってください。

そして職場でのストレスを開放する対策を取りましょう。

会社の椅子に座ったままでストレッチをしたり、ゆっくりと腹式呼吸をしたりすると仕事でのストレスを減らすことができます。

また、考え方を変えるのも効果的です。

ストレスを感じる場面になったら、それを別の視点から考えるのです。

例えば、仕事で失敗したら、その失敗をいい勉強だったと考えたり、口うるさい上司がいたら、「この上司は家庭で居場所がないのでは・・・」などと本質的な原因を探ってみたりして、一段上から眺めるようにするとストレスを感じにくくなります。

健康診断での血圧が正常範囲でも高血圧は自分には関係ないと思わず、健康に自信がある人ほど日頃から健康に気をつけて生活することが突然死を防ぐコツではないでしょうか。

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