養生訓で長生きにトライ
60歳まで生きるのさえ難しかった江戸時代に、百歳寿命説を唱えたのが貝原益軒です。
本来は百歳まで生きられるのに長命の人が少ないのは、「これ、皆、養生の術なければなり」と益軒は言い、84歳のときに「養生の術」について書物を著します。
これが300年経っても読み継がれている『養生訓』です。
『養生訓』の基本的な考え方は、元気で長生きをして長寿を楽しむということです。
長寿を全うするための条件として、まず四つの欲を抑えるため、次のものを我慢するとしています。
1,あれこれ食べてみたいという食欲
2,色欲
3,むやみに眠りたがる欲
4,やたらに喋りたがる欲
食に関しては、あれこれ食べてみたいという欲を抑える、つまり「腹八分」の思想を説いています。
益軒は『養生訓』に下記のように記しています。
「珍美の食に対すとも、八九分にてやむべし。十分にあきみつるは後のわざわいあり。少しの間、欲をこらゆれば後のわざわいなし」
「ひかえて七八分にてなおも不足と思うとき、早くやむべし。飲食して後には必ず十分にみつるものなり。食するとき、十分と思えば、必ずあきみちて分に過ぎて病となる」
つまり「元気で長生きをしたければ、食事は腹八分にしなさい」ということです。
満腹だと「気の通り道」を圧迫してふさいでしまうので、臓器と臓器の間に余裕をつくってあげるために、満腹になるまで食事をしてはいけない、と戒めているわけです。
今で言うカロリー制限をしなさいということですね。
そして食事中はなるべく怒らず、心配事も忘れて、楽しく食事をするように心がけ、食後は長く座ったり横になって寝たりせず、300歩ほど歩くことを推奨しています。
なんだかややこしそうですが、簡単に言うと「食べ物をよく噛み、ゆっくり楽しみながら食事をし、食後は散歩などで体を動かせ」ということです。
ゆっくり噛んで食べれば材料本来の美味しさが感じられますし、満腹中枢がだんだんと刺激され、腹八分でも後から満腹感が出てきます。
現代にも通じるこの「養生訓」、あなたも養生訓を参考にした生き方をしてみませんか。
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