筋肉痛のしくみ
スポーツをやった翌日、あるいは翌々日などに起こる筋肉痛、嫌ですね。
普段体を動かさない人がやると、筋肉痛は恐怖です。
この筋肉痛、なぜ起こるのでしょうか。
私たちの体を動かしているのは筋肉です。筋肉は筋線維でつくられています。その筋線維の束が伸び縮みをすることで、私たちは体を動かしているのです。
ところか、激しい運動をすると筋線維が壊れてしまうことがあります。それかいわゆる肉ばなれの状態です。こういう状態になってしまうと、激しい痛みを感じます。
では、どうして筋肉痛は遅れてやってくるのでしょうか。
それは、あまりにも小さい傷なので、運動した直後には痛みを感じることができないためです。
ところが、傷を治そうとしてこの部分にドッと血液か流れ込み、そのことで腫れが起こります。その腫れが痛みを引き起こす原因の一つなのです。
いいかえれば、筋肉痛とは、筋肉にできた網かい傷を治している状態なのです。体がみずから筋肉の傷を治療している段階に起こるのが、すなわち筋肉痛だというわけです。
ところで、筋肉痛になったら、患部を「冷やす」ほうがいいのでしょうか、それとも「温めた」ほうがいいのでしょうか。
運動の翌日になると血流量か上がっています。血流量が上がっているということは、筋肉が炎症を起こし、それを治そうとしているということを表しています。この段階では、炎症を抑えるために患部を冷やすことが必要です。
その次の段階になるとふくらはぎの血流量か下がっていることがわかります。このとき、患郎には痛みを発生させるような物質がたまっています。
そうなると、痛みの物質を早く体の外に出さなければいけません。
そうしないことには筋肉痛なくなることはないからです。
そこで、この段階では患部を温めるようにします。温めることによって血流量が増えて、それか正常の状態になり、痛みがなくなってきます。
ですから、運動後は温めるのか基本と考えてください。しかし痛みだしたら冷やすことも大切です。さらに治りかけたら温める。このポイントを忘れないように。
また、筋肉痛にとって雄姿な考え方は「積極的休息」というものです。
筋肉痛か起こって疲れたからただ寝てしまうというのではなくて、軽い運動をするということか必要なのです。
お風呂に入る、ストレッチングをするなど、軽く体を動かすというのが「積極的休息」です。筋肉痛にとっては、そうすることによって血流量を増やすことが肝要なのです。
激しく動くのではなく、いわゆる‘&‐ル・ダウン〃を心掛けるようにしましょう。
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