動物に元気をもらう

ペットブームが続いています。可愛い服を着せた犬と散歩をしている人を見かけることが多いですし、高級ペットフードやペット用品がよく売れているそうです。

私の住んでいるマンションはペット禁止のはずなのに、よく子犬を連れた住民の人とエレベーターで一緒になります。

話を聞くと、高齢者宅は一代限りペットを飼っても良いという規約の改定があったそうです。

たしかに高齢者が一人で住んでいると話し相手もいないので、ペットはそのような人たちの心の支えになっているのでしょうね。

ペットがいると楽しいだけでなく、健康面で恩恵をもたらしていることは経験的に知られていましたが、近年学術的な報告も増えています。

その一つに、茨城県内の高齢者225人を対象に2回にわたって行った調査があります。

「電話をかけられるか」「一人で買い物ができるか」など、自立した生活を営むための能力7項目が、調査の4年間でどう変化したかを調べたものです。

その結果、ペットを買っているか買っていた人で、餌をやったりなでたりといった接触がある場合は、これらの能力が維持、または改善されている割合が90％と、飼育経験がない人の７７％を大幅に上回ったそうです。

さらに、ペットを飼うことで「犬を散歩でからだを動かすことが多くなる」「思わず笑ってしまう刺激やリラックス効果がある」「ペットを介して他人との人間関係が結びやすくなる」など身体面、心理面、社会面の3つに効果が期待できます。

こうした利点を福祉や医療の分野で積極的に活かそうとしているのが、アニマルセラピーという治療法です。

高齢者施設などでのレクリエーションや医療の補助として活用されています。

様々な恩恵が指摘されるペットですが、飼う際にはペットにストレスを与えないことも大切です。

ペットがストレスを感じていると、飼い主もリラックスできなくなるなど効果が薄れるからです。

ペットに優しく接することであなたも癒やされます。

ペットを飼ってこれからの人生を有意義に過ごしてみてはいかがですか。

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