施術法
当院の施術法にについて
操体法
操体法は仙台の医師、橋本敬三先生によって東洋医学の研究などから体系化されました。
「病気を治すためには身体全体の歪みを正すことが必要である」という考え方を基本とし、
自分自身で動いて身体の気持ちよさを味わいバランスを改善していくという今までになかった発想の健康法です。
人間から植物に至るまですべての生物は「不快」なことから逃れ、「快」を求めることを本能的に行っています。
例えば、人間でも動物でも熱いもの(不快なもの)に触ったら反射的に手を離しますし、植物でも太陽の当たる方角(快の方向)に向かって一生懸命延びていきます。
操体法はこの「不快」から逃れ「快」なものを求めるという原理を応用し、私たちの身体が発する「快」「不快」信号を聞き分けて「快」な動作をすることでもともとの正しくバランスのとれた身体に戻し不快症状を改善します。
操体法は動きが悪い(痛みが出る)方向から、動きやすい(痛まない気持ちがいい)方向へ体を動かすことで神経や筋肉の異常な緊張を解消させる施術ですが、基本的な動きは大変シンプルなので一人でもすることができます。
つまり操体法のやり方とコツが分かれば、自分で自分を整体できるのです。
私たちの体はいつも健康とは限りません。子供の運動会で走ったり、会社が決算期でめちゃくちゃに忙しい時期があったりと体調が悪くなるような時は幾度となく訪れます。
そんなとき、操体法を知っていれば体を「これ以上悪くならない様に」「疲れをためない様に」コントロールができるのです。
自分自身を治すことができる操体法を学べば、きっと痛みのない楽しい人生を満喫することができるでしょう。
基本動作 膝上げ動作
ベッド、または床の上でうつぶせ状態から膝を片方ずつゆっくりと引き上げてもらいます。
左右の足で膝をあげたときにあげやすい(または気持ちがいい)方を探します。そして動きがいい感覚のあった側の膝をゆっくりとあげる動作をしてもらいます。
そのとき施術者はその動きに気持ちが良くなる程度の抵抗をかけ、本人に気持ちよさを味わってもらいます。
この動作は腰や背中の筋肉の緊張を取るため、腰痛や背部痛、肩こりなどの症状に有効です。
基本動作 足首回し
ベッド、または床の上でうつぶせの状態から膝をを90°曲げて両足を立てます。
施術者は片手で両方かかとを固定し、つま先を左右に動かして動かしやすい(または気持ちがいい)方向を探してもらいます。
次に施術者はつま先にもう片方の手を当ててつま先に抵抗をかけます。 その抵抗に逆らうようにゆっくりとつま先を先ほど見つけた気持ちがいい方に向かって回していきます。
この動作は腰の仙骨周りの筋肉の緊張を取るので、腰痛や膝などの症状に有効です。
基本動作 膝倒し
ベッド、または床の上で仰向けの状態から両膝を立て、その膝を左右に動かして動きやすい方向を探します。
動きやすい方向が見つかったら、その方向へ膝をゆっくりと移動させます。
そのとき施術者は手を使って膝に抵抗を加えます。
気持ちよさがあればそれを十分に味わってもらい、満足したところで気持ちよく全身の力を抜いてもらいます。
この動作は骨盤のゆがみを正す効果があるので、腰痛、肩こり、膝痛など骨盤のゆがみから起こるさまざまな症状の改善に有効です。
上記の動作は操体法の技法のほんの一部です。
これ以外にも大変多くの技法がありますが、どれも気持ちよさを追求したゆっくりとした動きが特徴です。
操体法は自分自身で動いてもらう施術なので、体をひねってバキッとならしたり筋肉をグイグイともんだりするようなことは一切ない、大変安全な施術法です。