オクラの話
「オクラ」は日本語ではなく、英語(Okra)って知っていましたか。
日本名は「秋葵」、また早くから食用として栽培していた沖縄や鹿児島、伊豆諸島などでは「ネリ」とも呼ばれています。
エチオピア近辺が原産で、エジプトでは2000年も前から栽培されていたようです。
米国には奴隷として連れてこられた黒人が持ち込み、オクラを入れたスープの「ガンボ」を作りました。
今でもアメリカはオクラの大産地となっています。
日本には江戸時代末期に入ってきましたが、食用として本格的に普及するようになったのは1970年代に入ってからです。
本州では実を輪切りにしたときの切り口が五角形になる品種が多く栽培されていますが、沖縄などでは断面が丸くなる品種がつくられています。
オクラのあのネバネバの正体は、ペクチンという水溶性食物繊維。
この水溶性食物繊維は、糖の吸収を穏やかにする効果があるためコレステロールを減らす効果があります。
また、細胞を活性化し、老化の防止に役立つ『ムチン』や、ビタミンA、B1、B2、C、ミネラル、カルシウム、カリウムなどを含んでおり、夏バテ防止にピッタリの野菜ですよ。
オクラは切り口が新しく緑色が濃く筋張っていないものを選びましょう。
オクラの粘りを強く出すには、細かく刻んでよくかき混ぜるのがポイント。
サッと湯通して刻めば色も鮮やかなサラダやおひたしのできあがり。
お酒を飲むときの肴にピッタリです。
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