学習痛
「パブロフの条件反射」をご存知でしょうか。
犬に餌を与える時にいつもブザーを鳴らすと、やがてブザーを鳴らすだけで唾液が出てくる現象のことです。
実は腰痛や坐骨神経痛などの痛みにも同じようなことが起きます。
不思議に思われるかもしれませんが、体のどこかが痛いことで自分に何らかのメリットがある場合、痛みは条件反射によって強化され、根本原因が完治しても痛みが残ることがあります。
これを「学習された痛み」と言います。
例えば交通事故でムチウチになってしまった時、ムチウチの痛みのおかげで嫌な仕事を休め、周囲から同情も得られるなど好都合なことが多いと、「痛みが治っては困る」という潜在的な願望が生じます。
その上に交通事故で得られる金銭的なメリットが加わればますます痛みが自分にとってプラスになるので、無意識に自分に暗示をかけて痛みを拡大、固定化させてしまうのです。
交通事故の場合などは慰謝料を含む早めの問題解決が好結果をもたらしますが、解決が長引くと学習痛が強化されてどんどん痛みが治りにくくなります。
長引く痛みを持っているのなら、それが学習痛かどうか考えてみる必要がありそうです。
患者本人に自覚はなくても、慢性腰痛や肩こり、坐骨神経痛が学習痛であることは珍しくありません。
もし、学習痛にかかっているのなら、あなたの痛みは体を整えるだけでは治りません。
患者自らの痛みを治す気持ちが必要になります。
そして痛みに集中するのをやめ、何か熱中できるものを持ったりすることで初めて痛みが改善していきます。
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