くすぐったいって何だろう?
くすぐったいという感覚は、なかなか複雑で昔から色々と議論されてきました。
くすぐったいとかゆいはよく似たところがあり、どちらの感覚も痛みの刺激を入れると消え、同じように心理的な要因が大いに影響します。
かゆみが痛みの子分だとすると、くすぐったいは親類に当たると言ってもいいかもしれません。
ところが一つ大きな違いがあります。
かゆみは痛みに似て不快なものですが、くすぐったいは笑いたくなるのでどちらかと言えば快感に分類されます。
それにしてもどうして人間にはくすぐったい感覚が必要なのでしょうか。
くすぐったいと感じる場所は一般的に動脈が皮膚に近い所を通っているところなので危険部位と考えられ、その付近には自律神経が集まって外部からの刺激に対しては特に敏感なところと言えます。
つまりくすぐったいとは私たちに体の弱い部分を知らせる警報装置のようなものなのです。
腰痛などで整体院にやってくる方で、やたらくすぐったいという人がいます。
すくぐったい場所やその周辺には治療すべき場所があることが多いですね。
また、まだすべてが分かっているわけではありませんが、くすぐったさは脳の発育や成長過程のスキンシップなどとも関係があるようです。
大事なところを敏感にする・・・くすぐったさとは私たちが持っている原始的な体の生体システムの一つなのでしょう。
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