体のひずみと痛み
背骨は横からみるとほぼS字カーブ(生理的湾曲)を描いています。
筋肉バランスの関係などで若い人はこのカーブが強すぎる傾向にあり、年配の人はカーブが弱すぎる傾向にあります。
どちらの場合でも上半身の重さをうまく分散できないため腰に負担がかかりすぎて腰痛の原因となります。
また、後ろから見た背中は通常腰からまっすぐに伸びているのですが、背筋のアンバランスなどによっては左右どちらかに傾いていたり、ひずんでいたりすることがあります。
これも腰や肩など体のいろいろな部分に負担がかかる原因の一つです。
その他、私たちがスムーズに動かない部分を補うためにする修正行動も体のひずみを起こす原因になります。
たとえば膝に何らかの問題が生じたとしたら、その部分をかばうために膝以外のどこかでバランスを取るように動きます。
膝をかばっているのが腰であれば、腰回りの筋肉にその負担がかかります。
無理な姿勢からくる負担によって腰の筋肉は次第に凝り固まってきて血行不良から酸素不足になり、腰痛を発生するのです。
このとき、体の姿勢はバランスを崩し完全にひずんでいます。
歪んだ姿勢は腰以外にもあちこちの筋肉に筋緊張を起し、筋緊張による血行不良から痛みを発生させます。
このように私たちのカラダは全身でバランスをとっているため、一部の不具合が時間をかけて色々なところの問題に発展することがあるのです。
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