危ない低温やけど・・・

毎年冬の12月~2月に暖房器具でやけどを負う事故が増えますが、カイロや湯たんぼなどの使用で低温やけどを起こす人も多いようです。

寒い夜だと、カイロや湯たんぽを使って寝ると気持ちが良いんですよね。

でも、暖房器具の熱が直接肌にあたっていると、44°Cでは3~4時間、46°Cでは30分~1時間、50°Cでは2~3分で低温やけどを起こすと言われています。

低温やけどとは、温かく感じる程度の温度のものに長時間皮膚が接することで起こる熱傷のことですが、「熱い」という感覚がないままやけどを起こしているので気づきにくいんですね。

低温やけど

だからいつのまにか皮膚の深部まで炎症が起こって恐ろしいことになんてなりやすいんです。

ちょっと皮膚が赤くなる程度ならそれほど心配するほどはありませんが、「水疱が出る」「真ん中が黒くなってくる」場合はかなり重症なので、自分で冷やしたりせず皮膚科に行って診てもらいましょう。

低温やけどにならないためには次の3つに気をつけてください。

1.直接肌に当てて使わない。
2.長時間同じ場所を温めない。
3.湯たんぽ、電気毛布、カイロは布団を温めるだけにして、寝ているときは使わない。

特に高齢者や糖尿病・神経疾患を患っている方は、感覚が鈍くなっていることから、カイロや湯たんぽなどに接する時間が長くなって入院治療が必要なほどひどいやけどをしてしまうことがあるので要注意ですよ。

当院でも、ぎっくり腰や冷え性対策に貼るカイロを使う方法をおすすめすることがありますが、くれぐれも低温やけどをしないよう注意して使って下さい。

追伸
電気ストーブも気をつけてください。電気ストーブの前でうっかり寝てしまうと、露出した部分が低温やけどすることがありますよ。
また、電気ストーブは火事の原因になりやすいので要注意です!!

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