いつまでも治らない病気は「検索」のせいかも!?
ある番組をテレビで見ていたら、お医者さんが
「病院に来る最近の患者さんは、自分の病気をネットでくわしく調べてやってくる事が多い」
という話をしていました。
そして、そのような患者さんは勝手に自己判断であれこれ推測し、
症状まで自分が思い込んだ病気に合わせて申告するそうです。
これでは正確な診断が下せないので、お医者さんが困っているらしいのです。
この番組を見ていて「う~ん、確かにそれはあるなぁ。」
と思わずうなってしまいました。
当院にもたくさんの腰痛の方や肩こり・膝の痛みがある方がいらっしゃいますが、
中には自分の症状にとても詳しい方がいます。
それ自体は悪くないのですが、そのような方は自分の症状を「~症だ」
と決めつけている場合が多いです。
病は気からという言葉があるように、「自分は~症だ」なんて思い込むと、
本当はそんな病気にはかかっていないのに本当に症状が現れたりします。
さらに人はネットで病気について調べたりすると、自分の症状を深刻に
考えてしまう傾向があるそうです。
「痛い」という感覚は人それぞれ。
ちょっとぶつかっただけで死ぬほど痛がる人もいれば、
プロレスラーのようにちょっとやそっと殴られても痛みを感じない人もいます。
これはいわいる痛みを感じる「幅」なのですが、
先ほどの「自分は~症なので痛いんだ」と思い込むような人は、
痛みの幅に余裕がなくなって痛みを感じやすくなる可能性が高いですね。
だから、ネットで調べた知識は一応の目安程度に考えたほうがいいです。
ネットで調べて悪いふうに解釈し痛みが感じやすくなってしまっては、
自分で治りにくいカラダを作っているのと同じことです。
慢性的な腰痛や肩こりを治すときは、もう少し思い込みをはずして
オープンな心を持つことが大切ですよ。